自らの選択なのか不本意なのか、平穏なのか醜くなるか。それも0か100かって話ではなかった。法というシステムでは綺麗に解決できないような、めちゃくちゃ人間臭い別れの過程が描かれていました。みんなが観たくてハッピーになるような大衆映画ではないけれど、こんな愛の溢れるハッピーエンドもあるんだなあと。この家族のこの時点での1番の終わり方でした。
もう一緒には居られないと分かりながらも、愛し合っていた過去に後ろ髪が惹かれる姿、どんなに恨んだとしても人生の一部を共にした相手を思い合う描写が絶妙でした。緩急のある口論のシーンから伝わるそこにあった愛、まだそこにある愛が、離れたからってなくなるわけではない二人の歴史が、全てが本物のようでした。2人の演技の凄ましさが説得力ありまくりで息を飲みます。流石売れっ子2人だ、、と平伏します。
そしてそして彼ら主演2人だけじゃないんです凄いのは。Divorceを撮ってmarriage storyを語らせる脚本も天才すぎませんか。