柴田恭兵さん演じる独特の身軽さを交えた格好良さ大下刑事と、舘ひろしさん演じる渋みの入った格好良さを持つ鷹山刑事のコンビがとにかく格好良いです。いつものように課長の指示を無視して突っ走って捜査しますが、今回の敵は、単なるワルだけではなく、警察内部にもいました。一見余裕でクールに振舞っている2人ですが、自らの刑事生命を懸けてでも、真実を明らかにして、罪を被せられた人間を助けたいという強い気持ちが伝わってきます。また、カーアクションもすごいです。ボロいアメリカ車で、神奈川県傘下の全てのパトカーから派手かつ正確なドリフトなどを駆使して逃げ回るシーンや、検問で待ち構える警官の何十発の発砲を受け、最終的に横倒しにされながらも、港署の護送車で検問を何とか突破するシーンも迫力がありますし、BGMも渋い選曲がされており、印象深いです。また、ヤクザの殺し屋のリーダーを演じた刈谷俊介さん(舘さんと西部警察で共演)の無双ぶりも迫力があります。異常に強く、なかなか死にません。刑事コンビと殺し屋のリーダーとの死闘ぶりは、ハラハラさせられます。あぶ刑事シリーズの映画は数々ありましたが、私の中では、これが一番好きです。