素晴らしかった。実話に基づいた話ということで、先の展開はある程度予想出来る映画ではあるが、当時のアメリカの人種差別に対する考えを見てとても考えさせられる内容であった。
トイレやレストランの場面ではとても腹立たしく、それがさも当たり前かのように振る舞う姿に、人を人と思っていない悲しさがあった。
現在のアメリカでは南部でも改善されているのだろうか、そうであって欲しいと強く思いました。
また、主役の2人の役者さんが素晴らしく、トニーの真っ直ぐなところや家族思いの優しい部分と、大胆さとがとても良いバランスで、ドクの品があるところや芯の強さと時折見せる弱さが切なくも2人ともとても感情移入出来る役者さんでした。
特に1番印象に残っているセリフはドクが感情を爆発させて、トニーへ隠してた本当の気持ちをぶづけるところです。想像を絶する孤独をかかえながら普段は人に優しく出来る強さが彼を支えているのだと思いました。
考えさせれる内容ではありますが、重くなくエンディングまで気持ち良く観られる映画です。オススメです。