現代的な設定の映画でした
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2021年2月8日 11時15分
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総合評価:
4.0
謎の会計士とそれを探る米国財務省捜査官、ハイテク企業と民間軍事会社などを扱った映画で、様々なピースが最後につながるパズルのような映画になっています。
自閉症スペクトラムを扱った映画はいろいろありますが、本作では会計士で銃の扱いや格闘に優れているという設定になっています。’88年の映画の「レインマン」で、自閉症役のダスティン・ホフマンがずっと施設で過ごしているという役柄でしたが、本作では会計の能力を活かして働いていますが、危険な相手の仕事を請け負い、高額の報酬を得ているという独特の役柄になっていました。
他の登場人物も、自分の企業のためなら違法行為をする、独自の武装グループを雇うなどの設定なのは、現代の格差が広がり殺伐としている米国社会を反映しているのでしょう。
公共的なものを当てにする前に、自らいろいろ行動したり、武装するというのは、米国文化の基礎にあるのでしょう。最近のニュースでも自動小銃を持ってデモに参加している人が映っていて、驚かされました。
本作は主演のベン・アフレックがはまり役ですが、他の出演者も上手く演じていました。アクションシーンも多いですが、所々でクスリと笑わせる演出が光っていました。