遊星からの物体Xの豆知識・失敗談

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遊星からの物体X
1982年11月13日上映 / アメリカ / 109分

4.0/5.0

1件

1982年の南極。ノルウェー隊のヘリが、1匹の犬を追ってアメリカ南極観測隊第4基地へ現れた。銃や手榴弾を使い執拗に犬を狙うが失敗し、手違いからヘリは爆発。一人生き残ったノルウェー隊員は基地内へ逃げた犬を追って銃撃を続け、基地の隊員を負傷させるが基地の隊長により射殺される。ノルウェー基地へ向かったヘリ操縦士のマクレディらが見つけたものは、自殺し凍りついた隊員の死体、何かを取り出したと思しき氷塊、そして異様に変形し固まったおぞましい焼死体だった。一行は調査のため、記録フィルムと焼死体を持ち帰る。

豆知識・トリビア

豆知識・トリビア
ジョン・カーペンターは、出演した映画の中で、この映画が個人的なお気に入りだと答えています。
豆知識・トリビア
この映画は、特殊メイク効果の指標と言われています。この特殊メイク効果は、プロジェクトを開始したとき22歳だったロブ・ボッティンによって作成されました。
豆知識・トリビア
リドリー・スコットの「ブレードランナー」（1982年）と同じ日に公開されました。類似点はそれだけではありません。両映画は初公開時に批評家から酷評されましたが、現在ではこれまでに作られた最高の映画の中にはいると評価されています。
豆知識・トリビア
（約15分頃）犬が廊下をさまよいドアの外で立ち止まると、1人の男性の影が見え、手招きします。ジョン・カーペンターは、どのキャラクターが関与しているかを神秘的にしたかったので、出演した俳優の影を使用しませんでした
豆知識・トリビア
映画公開から21年後の2003年8月、この映画の熱心なファンであるトッド・キャメロンとスティーブ・クロフォードが遠隔ロケ地のブリティッシュ・コロンビア州スチュアートに足を運びましたが、前哨基地NO.31とノルウェーのヘリコプターの残骸を発見しました。ヘリコプターのローターブレードは現在トッドのものであり、映画の記念品のコレクションに収められています。
豆知識・トリビア
この映画の中で、二人のキャラクターは、”マック”（マクレディーズを　略したニックネーム）と、” ウィンドウズ”(いつも眼鏡をかけている役だったため）というニックネームで呼ばれていました。この映画は１９８２年に撮影されているので、あの有名なライバル会社であるアップルとマイクロソフトとは一切関係がなく、全くの偶然です。
豆知識・トリビア
ジョン・カーペンターによると、彼は失敗したすべての映画をかなり真摯に受け止めていますが、映画の最初の否定的な評価は彼を非常に失望させました。興行収入だけでなく、批評家たちはその血生臭い効果、トーン、そしてキャラクターを酷評しました。ヴィンセント・キャンビーは「偽物すぎて気分が悪くなる。使い捨てのがらくたのようだ。」と評価しました。デイヴ・ケールは、「誰が攻撃されているのかを判断するのが難しく、気にかけるのも難しい。」と記載しています。同様に、ロジャー・イーバートは”表面的な特徴描写と信じられない行動”に失望し、「エイリアン」（1979年）の模倣品に過ぎないと映画をしりぞけました。カーペンターは、オリジナルの「遊星よりの物体X」（1951年）の監督であるクリスティアン・ナイビイがカーペンターのバージョンを公に非難し「もし血を望むのであれば、食肉工場へ行けばいい。全般的に見て、J&Bスコッチのための素晴らしいコマーシャルになっています。」と述べたときは特に動揺しました。映画の商業的失敗のため、スタジオはカーペンターとの複数の映画の取引をキャンセルしました。カーペンターは、映画が成功した場合、彼のキャリアは異なっていたであろうと述べました。当然のことながら、ホームビデオのリリースと映画の再評価を受けて、カルト的な成功を収めたとき、非常に安心しました。