瞬間移動にはリスクが付き物
2021年5月19日 12時14分
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総合評価:
4.0
若くしてニューヨークの高級マンションにひとり暮らし、午前中でロンドンの時計塔のてっぺんに到着、午後からはフィジーでサーフィンをエンジョイ。いつでもどこでも行きたいところに行けるという、夢のような特集能力「ジャンプ」が羨ましいです。ごく平凡な青年がテレポーテーションを使いこなすサクセスストーリーかと思いきや、予想外の落とし穴も待ち受けていて驚かされました。
銀行の金庫に忍び込んでためらうことなく札束を失敬してしまうなど、正義のヒーローとはひと味違ったキャラクタも際立っています。主人公のデヴィットを演じるのはヘイデン・クリステンセン、彼を追いかける謎めいた秘密結社のボス・ローランド役がサミュエル・L・ジャクソン。「スター・ウォーズ」シリーズ常連のふたりの共演にはいやが上にも超能力対決を期待してしまいますが、ローランドにジャンプ能力がないのが物足りません。
もうひとりのジャンパー・グリフィンとの友情でも敵対でもない不思議な関係性と、初恋の少女ミリーとの大人になってからの再会シーンには大満足でした。