コン・ユがゾンビ映画に
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2021年8月11日 12時03分
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総合評価:
5.0
ドラマ「トッケビ」で大ブレイクし、日本でも知名度が高まったコン・ユが主演。ラブストーリーの皇子的存在が、ゾンビ映画で必死に娘や周りの乗客を守ろうとする戦士的な役を演じます。コン・ユ好きにはたまらない、スーツ姿で際立つ長身シルエットが印象的です。物語は、コン・ユ演じる父親と、娘が釜山に向かう電車で起こります。電車の中には人を餌にするゾンビがいました。ゾンビに噛まれたら自分もゾンビ化し、他の人たちを襲い続けます。電車の中でゾンビは増え続け、指数関数的に次々に人を襲いました。作品の中では、密室で自分だけが助かれば良いというエゴが明確に現れます。主人公も、娘と自分だけが助かれば良いと考えていましたが、妊娠している女性とその夫との出会いを機に、できるだけ多くの人を助けたいというように心が入れ替わります。人間とはここまでも残酷かと見せつけられ、悲しい気持ちになりましたが、危機の中でいかに人として正しく振る舞うことができるのか、考えさせられました。