現在のコンピュータの基礎を作った実話
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月7日 23時51分
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総合評価:
4.0
この映画を見るまで、本映画が実話だということを知りませんでした。映画では、アラン・チューニングが第二次世界大戦時のドイツ軍の暗号を解読していく過程が、テンポよく描かれています。アラン・チューニングが同性愛者であることに驚きましたが、その過程がうまく描かれていました。あまり歴史に詳しくなかったのですが、同性愛罪というのがあることにビックリしました。現在では考えられないことです。ドイツ軍の暗号解読については、奇人変人なところから解読チーム内で浮いた存在であったが、それでも解読に成功するというのは職人気質の粘りと、偶然という運がもたらしたものであり、第二次世界大戦の終結に貢献できたのかなと思いました。チーム内にはスパイが潜入していましたが、そのようなことが日常的に存在するというのは現在の日本では非日常の出来事であり、実話であっても創作のように感じてしまうほど、新鮮な話でした。アラン・チューニングはコンピュータの基礎を築いた偉人であり、若くして命を失ったのは悔やまれます。