自然をなめちゃダメ。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年10月7日 15時20分
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総合評価:
4.0
実際に起きた海底油田爆発事故が元の作品です。
これを観た後の最大の印象は「この事故はやはり人災だ」という点。
なぜなら、本来やるべきテストを「これまで大丈夫だったから」とやろうとしなかったんですよね。
現場からの強い声で一応やるのですが、異常なデータが出ているのに作業を続行させます。
それは驕り以外のなにものでもないですし、自然というものを甘くみているとしか言えません。
テストを飛ばそうとしたのも「工期の遅れ」。そしてそれに伴う「余分な経費」。
事故が起きてしまえば工期なんて意味もなくなってしまいますし、経費だってすべて無駄になるのに、そこをきっちりやらないことの怖さが伝わってきます。
結果、事故が発生。
施設は海上にあったため、避難も困難でした。
パニックの中、生きるために戦う主人公の姿が頼もしかったです。
また、その避難ボートに乗る中にテストをやろうとしなかった人物が入っていくシーンも印象的でした。
人類の教訓として残しておくべき作品だと思います。