おそらく最後の80年代リバイバル大作!
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月20日 17時34分
役立ち度:1人
総合評価:
4.0
前作からキャストと監督が続投したDC待望のヒットシリーズです。
この作品を見て感じたことは2点です。
まずは舞台設定です。80年代の空気感が伝わってくるセットや衣装、そして後からエフェクトをかけたのか分かりませんが、当時のフィルムを使用しているように見えるようフィルムのざらつきが見え、当時の映画を見ている感覚になりました。
また、ショッピングモールでのアクションもコマンドーなどを彷彿とさせ、男心をくすぐるテイストになっていました。
ただストレンジャーシングスなどから続く80年代リバイバルブームに乗せて作ったこともあり、公開が遅れて80年代リバイバル作品が飽和状態の中公開になってしまったのは残念でしょう。
現在は「mid90's」、「行き止まりの世界に生まれて」など90年代やスケート文化が盛り返してきているので、タイミングは良くなかったでしょう。
次にアクションについてです。正直に言うとこの監督、もしくは制作スタッフはラストの大見せ場のアクションを描くのが苦手なように思えます。
前作も途中に出てくる第一次世界大戦の中で戦う地上戦のシーンなどは良かったのですが、ラスボスとの対戦は規模を大きくしようとしすぎCG多用でアイデアに乏しいアクションでした。
今作も同様で冒頭のアマゾネスのオリンピックシーン、カーチェイスは見せ場として良かったですが、チーターやラスボスとの対戦など、後半にいくにつれ味気のないアクションが続き、興味を沸かせてくれません。おそらくこちらも規模を大きくしようとCGを多用した結果かと思います。
DCから離れると言っていたザックスナイダーからアクションやケレン味のある絵づくりを学んでほしいと思います。
ただある人物との別れを決意するシーンなど細やかな演出が活きているシーンもあるので、1人の人間の成長譚を楽しみたい方にはオススメです。
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