これまでとは違うロシアの戦争映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月4日 15時18分
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総合評価:
5.0
第二次大戦もののロシア映画ですが、これまでのロシアの戦争映画とはかなり作風が違う映画です。ソ連やロシアの戦争映画といえば、味方の登場人物が皆戦死してしまうなどが多かったですが、本作はアレクセイ・シドロフ監督がそのような事に疑問を持ち、これまでとは違う戦争映画として製作したとのことです。
最初の方のモスクワ近くでのドイツ兵や3号戦車からなるドイツ軍部隊との戦いも迫力満点になっていますが、主人公の戦車兵ニコライが捕虜になった後、演習の的としてT-34に乗ることになり、そこから本格的に物語が展開していきます。
なんと言ってもCGを効果的に使っていて、砲弾が戦車の装甲板に弾かれたり、砲弾がすれ違ったりして、映画を盛り上げています。演出にはCGを多く使っていますが、出てくるT-34はすべて本物を使ったとのことです。
戦車同士が街中で撃ち合っていきますので、目を離すスキのない映画になっています。
敵役のドイツ軍のイェーガー大佐も魅力的に描かれている点が、これまでのロシアの戦争映画とは違うところでしょう。