アニメーターはすごい
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月6日 16時23分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
私は平沢進さんが好きで、彼が音楽を担当されているということで観ました。
DCミニという機械を使って人の夢に入り込みセラピーを行う、というのが目的のはずでしたが、そのDCミニが盗まれてしまいます。
そして何者かが人の夢に介入して精神を崩壊させてしまう事件が発生してしまいます。
パプリカと名乗る女性がそれ立ち向かうお話。
このパプリカは研究所の所員の敦子という女性なのですが、雰囲気が全く別人で面白いです。
中でも圧巻なのは無機物たちのパレードのシーン。
人形や様々な機械などが練り歩くんですが、とにかく細かい!
これよく描いたなぁ、と驚かされます。
手書きですよね、これ……。アニメーターってすごい……。
原作は筒井康隆さん。筒井さんらしいちょっと毒を含んだSFの世界観と監督・今敏さんの映像センス、平沢進さんの独特の音楽が融合してクレイジーな世界を見事に調和させています。
物語の中で所長がいう「オセアニアじゃあ常識なんだよ」は、ネットでもよくつかわれている言葉になっていますね。
この台詞のシーンでは、普通に会話し始めていたのに、さらっとおかしなことを言いはじめ「あれ?」と思ったらどんどん言うことが壊れていってとても面白いです。
若干難解な部分もありますが、ちょっと癖になる不思議な映画です。
イメージワード
- ・不気味
- ・知的
- ・コミカル
- ・ファンタジー
- ・スペクタクル