「切ない」、その一言につきます。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月4日 13時32分
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総合評価:
4.0
物語は、神戸の三ノ宮駅から始まります。
私は神戸の生まれなので三宮と言うと身近な駅なので、それにも引き込まれてこの映画を見てしまいました。
野坂昭如さんの小説が原作で、二人の兄妹が主人公です。
普通の四人家族だったのですが、お父さんは戦死、 お母さんは空襲でやけどの大怪我をして死んでしまいました。
親戚のおばさん宅を頼って身を寄せますが、お金がなくなってくるとそこの人たちも自分の子供が一番大事なので、だんだんとつらく当たられることが多くなり、そこにいづらくなっていきます。
そこから、二人で洞穴に住むようになって生活をし始めます。
食糧事情も悪くお金もないなか、痩せ細っていく節子のために、兄の清太は盗みを働くようになります。
そんな中、節子が死ぬことになり、清太も死んでしまいました。
何十年も前のアニメなのに、なんと切ない、なんと悲しい物語なのかといまだに思います。
毎年、夏になるとテレビで放映されますが、親になった今では悲しすぎて見ることができません。
でも本当の戦争はもっとひどかったと思いますが、この映画でその悲惨さを垣間見たような気がしました。
ただ、何か「救い」が欲しいと思いました。