関わってはならないものは存在する
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年3月1日 15時28分
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総合評価:
4.0
バージニア州の田舎町。そこにある遺体安置所にある遺体が運び込まれる。そこから悲劇が始まる。
運び込まれた女性の遺体は身元不明。ジェーン・ドウとは日本風に言えば名無しの権兵衛の女性版。男性版はジョン・ドウらしい。
遺体安置所兼火葬場を営むのはベテラン検視官であるトミーとその息子のオースティン。
女性の遺体は一家惨殺事件の現場から掘り出されたという。その遺体の検死を行い、死因を究明する。
その行為が彼女の逆鱗に触れたのか、恐怖の一夜が幕を開ける。
検死を進めていくごとにジェーンドゥの異常さが紐解かれていく。見た目には傷一つない美しいといっていい遺体。
しかし、舌は抜かれ、両手足首骨折、肺は黒焦げ。
皮膚を剥ぐと裏側には文字が刻まれ、胃の中からはジェーンドゥの歯と布が出てくる。
死因を探っていくが分からない。それどころか死んですらいないのかも知れない。
この女性は一体何者で、どうしたらこの状況から逃れることができるのか。
2人は色々な方法を模索しますが全ては無駄でした。
愛する猫、愛する彼女、父親、次々と犠牲が増えていきます。最後に遺された息子はどうなってしまうのか・・・。
ラストはどこかへ運ばれていくジェーン・ドウの指がピクリと。
彼女はこの先も行き着く先で呪いを振り撒き続けるのでしょう。
近年稀に見る上質のホラーです。ホラー好きの皆さんは見る価値ありです!