面白いのですが、画面の情報量が多すぎ
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月20日 20時03分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
インターネットでいじめを受けていたローラ。
彼女が自殺したのち、同級生たちがスカイプで集まるところから物語がはじまります。
全てがデスクトップの画面上で進む形式です。
このタイプの作品は何本か観たことがあるのですが、本作は圧倒的に画面内の情報量が多いです。それはすぎるほどに。
スカイプでのやりとり、そしてその裏で個人的にFacebookでチャットしているなど複雑に情報を交換しています。
そのため、日本語字幕で観るとかなり情報の整理に困難が伴いました。
題材がいいだけに、その辺りが惜しいです。
死んだローラになりすましていると思われる人物。
これは複数犯であることは間違いないでしょう。
しかし、手法と手段、そして目的が見えず、復讐のためにそれほど手の混んだことをする理由が把握できませんでした。
不穏な雰囲気、やがて混乱に陥る姿はリアルでいいです。
ただ、混乱シーンが多く、物語で言うところの「山」ばかりなんですよね。
彼らはローラが泥酔したときの様子をネットにあげていました。
「あなたのやったことはずっとここに残る」という犯人の言葉は、ネット社会の問題の答えですね。
テーマや手法は面白いので、物語にメリハリをつけたほうがいいと感じました。