最後じゃなかった戦争
2021年8月14日 19時45分
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総合評価:
5.0
いろいろ批判しようと思ったらできてしまう本作。
個人的には主に「理想主義に対する皮肉」と「残酷なまでのアクション描写」の2点で非常に楽しめました。あまり評判を調べずにみることがおすすめです。
クリスチャン団体が内戦地域へ医療ボランティアのためにランボーを雇い(厳密には金銭を受け取っていないので彼もボランティア)、現地へ向かいます。途中、海賊につかまりランボーが全員撃ち殺すのですが、彼らは強く非難します。許されない行為だと。ランボーは代表者の首根っこを掴み「てめえこそ…」のシーン、綺麗ごとだけで行動しようとする愚か者への皮肉が最高のところでした。
私自身、クリスチャンではありますが劇中のような極端な連中には(言葉が悪いですが)反吐が出ます。だからこそ、ランボーの代弁がとても痛快でした。必要な心持ちであることを否定しませんが、劇中のような場所へそれだけで行こうとするのは間違いです。また、前述の批判対象となっている「白人女性が無事」ですが、正直、暴力を受けてしまっていればと思いました。
そしてアクションですね。容赦ないゴア表現を採用しているため、少々肉が飛びすぎですが銃撃に迫力があります。音も鈍く重いので、アクション映画にありがちな薄っぺらさもないです。
全体的に大満足でした。もうちょっとボランティア団体に痛い目にあってほしい、そんな映画です。