ランボー 最後の戦場
軍事政権下のミャンマーで、ある闇の存在が明らかになる。アメリカ政府は、各国の精鋭傭兵部隊を組織し、事態の鎮圧に乗り出した。最新装備を誇る隊員たちの中、1人手製のナイフと弓矢を武器に、孤独な戦いを繰り広げるジョン・ランボー(シルヴェスター・スタローン)。残忍な殺りくを繰り返す敵を前に、ランボーの最後の戦いが始まった……。
この映画のジャンルはアクション映画ですが、一種のモキュメンタリー映画であると考えています。物語の冒頭は実際にミャンマーで行われていた虐殺による被害やハエがたかっている死体の映像などが映され、これは唯のアクション映画でないことを見せてきます。 序盤から終盤まで、ミャンマー軍の非道な行いの数々を見せきます。燃える家に子供を家に投げ込んだり、女性一人に集団で性的暴行を加えたりなど悪魔も裸足で逃げ出す所業を犯し続けます。終盤は彼らが虐げられていた者たちの怒りをその身に受けながら倒されていきます。胸糞から一気にスカッとさせてくれるのがたまりません。 本作のメッセージは間違いなく暴力の恐ろしさだと思います。しかし、同時にその力がなければ守れない物もあるということも描いていると思います。ボランティアとしてミャンマーに来てしまったクリスチャン団体がそうです。初めは非暴力を訴えていましたが、最後は守るべき者の為に戦いに身を投じました。誰かの為に力を振るえる人が一番強いのだと改めて思いました。
いろいろ批判しようと思ったらできてしまう本作。 個人的には主に「理想主義に対する皮肉」と「残酷なまでのアクション描写」の2点で非常に楽しめました。あまり評判を調べずにみることがおすすめです。 クリスチャン団体が内戦地域へ医療ボランティアのためにランボーを雇い(厳密には金銭を受け取っていないので彼もボランティア)、現地へ向かいます。途中、海賊につかまりランボーが全員撃ち殺すのですが、彼らは強く非難します。許されない行為だと。ランボーは代表者の首根っこを掴み「てめえこそ…」のシーン、綺麗ごとだけで行動しようとする愚か者への皮肉が最高のところでした。 私自身、クリスチャンではありますが劇中のような極端な連中には(言葉が悪いですが)反吐が出ます。だからこそ、ランボーの代弁がとても痛快でした。必要な心持ちであることを否定しませんが、劇中のような場所へそれだけで行こうとするのは間違いです。また、前述の批判対象となっている「白人女性が無事」ですが、正直、暴力を受けてしまっていればと思いました。 そしてアクションですね。容赦ないゴア表現を採用しているため、少々肉が飛びすぎですが銃撃に迫力があります。音も鈍く重いので、アクション映画にありがちな薄っぺらさもないです。 全体的に大満足でした。もうちょっとボランティア団体に痛い目にあってほしい、そんな映画です。
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