才能の塊ジョディ・フォスターの手腕は!?
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2021年2月20日 22時04分
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総合評価:
4.0
監督は『告発の行方』『羊たちの沈黙』でアカデミー主演女優賞を受賞した俳優ジョディ・フォスター。
彼女は子役としてデビューし13歳でアカデミー助演女優賞ノミネート。女優業の傍らハーバード大学、コロンビア大学などの複数の名門校に合格し、イェール大学を優秀な成績で卒業。
俳優だけでなくプロデューサーや監督業もこなし、その華々しい才能は今作でも遺憾なく発揮されてます。
とにかく99分という上映時間がイイ!
最初から最後まで続く緊張感を維持するにはギリギリのラインでしょう。
そしてそのスリルの演出がなかなかうまく、スタジオにコッソリと潜入していく特殊部隊、テレビの力で下落した株価を無理やり上げようとする試み、定番のネゴシエーターは瞬殺だし、定番の身内の説得も最悪の結末。手を変え品を変え色々魅せてくれるあたり、「往年のスピルバーグ」とまではいかないが、なかなかの手腕だよジョディ。
基本スタジオ内での出来事なのに、アフリカに韓国にと舞台は広がるし、『ダイ・ハード3』並にN.Y.を走り回らされるプロデューサー、真相の裏取りをするハッカー達と要素は盛りだくさん。
テレビに食い入る人達、現場を見に行きお祭り騒ぎの人達、しかし事件が終焉を迎えるやいなや 瞬時に日常に戻る民衆の描きかたが非常にドライで考えさせられる。
どれだけ重大なミスをおかしたとしても、人生を終わりにするほどのことじゃないぞ。
d(ゝ∀・)