科学捜査を駆使する現代の安楽椅子探偵(物理的)
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月17日 14時49分
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総合評価:
4.0
捜査中の事故による脊髄の損傷で四肢麻痺となったニューヨーク市警の元科学捜査官リンカーン・ライムと女性警察官アメリアが活躍するバディ物のクライムサスペンス映画。
原作は現在でもたびたび出版される犯罪小説の鬼才ジェフリー・ディーヴァ―氏の「リンカーン・ライム」シリーズ。(本編14作。短編含めると16、7作?くらいあります。)
各物語に登場する魅力的な犯人(ヴィラン)とスピード感あるストーリー、どんでん返しの結末のバランスが素晴らしく「ジェットコースターサスペンス」と本国でも言われる程に人気あるシリーズ。
推理小説好きが高じて映画を読んだ後で、原作も読みました。すると映画版と比べて変更点が多々あり物語の比較もできたので2度おいしい作品でもあります。
映画のストーリー自体は原作を読んだ後で鑑賞すると、物足りなさはあります。しかし良い部分を要約して進めているおかげで、本作の脚本家が作者への敬意を忘れずに作りこんでいるのが分かります。
可能であれば本作を見た後で原作を読むことをお勧めします。
ネタバレならない程度の変更点:
・主人公ライムが本作では黒人(デンゼル・ワシントン)であるが、原作だと白人。
・クイーン・ラティファ(別作品の主演:TAXI/NY)演じる介護士セルマは原作だと男性。名前はトムで、セルマに負けず劣らず超有能。
・アメリアの過去が映画版だと簡略化されている。(原作だと、より踏み込んだ内容)
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