邦題が失敗していますが、意外に面白いです
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月5日 11時32分
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総合評価:
4.0
身も蓋もないタイトルですが、ちゃんとホラーな作品です。
日本で言う「こっくりさん」の海外版(というか、こっくりさんの原型)であるウィジャボードがテーマです。
親友デビーが自殺し、その死に疑問を抱いた友人たちがウィジャボードを使って彼女とコンタクトを試みるも……。
ホラーといってもB級ホラーに近いかな。
秀逸に練られたオリジナルな展開ではなく、ホラーにありがちなテンプレートに沿った構成になっています。
しかし、テンプレートながらも飽きずに魅せる工夫も凝らされています。
親友にコンタクトを取ったつもりが悪霊とコンタクトを取っていて、友人たちが次々と死んでしまうのです。
そこで諸悪の根源との対峙、となるわけです。
この手の作品の場合、大抵一夜の物語として次々と倒れていく姿が描かれがち。
例えば、初めにウィジャボードを使ってから戦いが始まるパターンが多いんですよね。
しかし、数日間の物語となっており、昼間の日常パートもあり、物語の芯の部分が明確になっていくのがいいです。
邦題で失敗しているのが惜しい作品です。