どうしてもブルーリベンジと比較してしまう・・
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月19日 11時09分
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総合評価:
3.0
「ブリーリベンジ」で有名になったジェレミー・ソルニエが監督です。
ハードコアバンドのメンバーがネオナチの集会場で演奏し、ある出来事をきっかけに楽屋に閉じ込められてしまいます。
いかにも危険な感じがする設定ですが、生々しいゴアシーンが多かったブルーリベンジに比べると、正直消化不良な感じが否めないような。
ブルーリベンジで見れたような湿り気のある感じの映像は健在ですし、どことなく重々しいムードも健在ではあるのですが、前作と比較してしまうと「リアリティのある暴力性」みたいなのがいまいち少ない。
方向性としてはブルーリベンジと同じものだっただけにちょっと残念です。
冒頭でちょろっと出てくるハードコアバンドの金策・・例えば宿泊場所など・・が知り合いの家だったりギャラで苦労していたりと、そこが一番リアルで生々しかったです。
「そこかよ!」というお叱りを受けそうですが、
よく作りこんであるなーという意味で良いですね。
作中のインタビューシーンで「フェイバリットなバンドを一つ挙げる」みたいなのがあるんですが、インタビュー中には主要人物達はパンクバンドを挙げます。
しかし、後に楽屋に閉じ込められて命の危険がある状態で再び「本当にフェイバリットなバンド」をメンバー間で告白します。
このシーンはかなりお気に入りです。
どんなバンド・ミュージシャンを彼らが挙げるかは見てのお楽しみで。