(やや)ハードボイルド版「ツイスター」
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月21日 12時37分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
実は「ツイスター」を観るつもりで本作を観ました。
結果大正解。
両者は同じく竜巻をモチーフにしています。
また、それを追いかけるストームチェイサーも両方に登場。
「ツイスター」では牛が飛んでくるなどの少し笑えるシーンがあったり、ストームチェイサーたちの異常な熱が笑いどころだったりします。
しかし、本作はややハードボイルド。
物語では高校生のドニーが25年後の自分に対し、ビデオメッセージを撮影しています。
一方、父親は高校の教頭。
その日に行われる卒業式について、天気を気にしていました。
竜巻が発生するかもしれない、とのことで校長に式の延期を訴えるも却下されてしまいます。
そして襲いかかる巨大竜巻。
逃げ惑う人々の姿が克明に表現されています。
本作ではいくつかの教訓が。
まずひとつは、天気予報をしっかり把握することの大切さ。
もうひとつは災害をなめてはいけないといこと。
作中で自称Youtuberが登場し、撮影を行おうと試みます。
しかしそれはとても危険な行為。
日本でも災害などの瞬間を映像にとらえる一般人が多数いますが、彼らはあくまで運良く生き延びたんですよね。
撮影していた人の中には、逃げられずに亡くなった方もいるかと思います。
作中のYoutuberは果たしてどうなったのかは本編で。
また「25年後の自分」に送るメッセージを撮っていたはずが「今」が大事だと気付くシーンもよかったです。
「ツイスター」も面白かったですが、個人的には本作のほうが好みです。