高校生が考えられる復讐の限界
2021年2月16日 11時03分
役立ち度:1人
総合評価:
2.0
学校内でも家庭でも不遇な環境で孤独に過ごす女子高生のマリアはある時鏡の中のもう一人の自分に気づきます。鏡の中の自分にそそのかされるように、自分の人格が入れ替わり凄惨な復讐を巻き起こしていきます。
主人公の女の子は可愛く、いじめられっ子のマリアと鏡の中にいる攻撃的で妖艶なアイラムを演じ分けており熱演しています。この作品の魅力といえばその点だけで、ストーリーは短絡的で物足りなさを感じます。マリアが学校で執拗にいじめられているのですが、マリアが美少女すぎてリアリティに欠けており、また高校で男女間のいじめがそこまで発展するのか疑問です。父親の精神的虐待はじわじわと自意識がすり減っていく嫌らしさがあり良い意味で不快感満載でした。アイラムのキャラ設定もどこか中途半端で、嫌な人は殺して、好きだった男の子とは学校をサボってセックス三昧と短絡的な高校生にしか見えません。入れ替わって結局したかったことはそういうことなのか、薄っぺらいという印象しかありませんでした。