見ごたえのあるSF作品
2021年1月19日 13時55分
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総合評価:
4.0
GANTZなどで有名な漫画家奥浩哉さんによる同名人気漫画の実写映画です。主人公の冴えない中年男性犬屋敷を木梨憲武さん、敵対する残酷な高校生を佐藤健さんが演じています。
会社や家族からもひどい扱いを受け、医者から余命宣告を受けた不運な初老のサラリーマン犬屋敷は、ある時謎の事故に巻き込まれ、機械の身体に生まれ変わります。同じく高校生の獅子神も事故に巻き込まれており、同様に機械の身体になります。同時に同じ力を手に入れた2人がそれぞれの思惑の中で力を発揮し、敵対するようになります。一見ヒーローは高校生、ヴィランを初老の男性がなりそうなところを、構図が逆の設定も面白いです。
邦画にしては世界観がきっちりと作り込まれており、CGで機械の身体が丁寧に描かれています。一番の見どころであるバトルシーンも激しく、スピード感があって見ごたえがあります。よくある漫画実写化によるストーリーの詰め込みがなく、一つの作品としてまとまっています。冷酷なキャラクターを演じる佐藤健さんもハマり役です。