グロ注意だけど、きれいに纏まったパニック映画
2021年8月9日 22時25分
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総合評価:
4.0
巨大ピラニアが人を襲う映画、というだけの予備知識で観たところ、想像以上のスケールで阿鼻叫喚のパニックが繰り広げられる後半の展開にちょっとビックリさせられました。グロが苦手な方は、人が捕食される具体的な光景が色々と生々しく映ってしまうので要注意です。後半では、サービス過剰なほどに長い、グロテスクな襲撃シーンが続きます。
また、主人公の少年の「性欲」が隠されることなく描かれていたり、ポルノの監督である登場人物が出てきたりと、黒いユーモアや激しい下ネタもあるので、多くの人に安心して勧められるような映画ではありませんが、主人公の恋の進展であったり、事件の意外な解決法であったりと、各要素が比較的に破綻なくきれいに纏まっているので、こういった路線の映画としては、意外なほど後味は悪くありませんでした。
そのような意味で、バランスの良さが感じられる作品でもあると思います。主人公の少年以上に、保安官である母親が有能で格好いい映画だったことも印象的です。