凄い世界を見せてもらえました。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年8月30日 16時43分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
伝記映画との事で、多分映画内の出来事は本当に合った事柄だと思うのですが、とにかく一番印象に残っているのは、2人の主人公のうちのニキ・ラウダのレースで大けがを負ったものの、その復帰にかけて執念のごとく壮絶な治療を耐えているシーンです。この映画のタイトルを見ると、あの光景がいつも思い出されてしまいます。
舞台はF1の世界なのですが、それ程詳しくない人でも十分楽しめる内容だと思います。それは、車の事だけではなく、彼らの私生活やレーサーという立場の維持の大変さや、ジェームス・ハントとニキ・ラウダというライバル関係の2人の様子も盛り込まれているから。2人がバチバチとライバル心をむき出しにしている所や、レースの迫力あるシーンからも、その世界の厳しさが伝わってきました。
そのニキ・ラウダが大けがを負ってしまうきっかけとなったのが、ジェームス・ハントら追い上げたい面々が大雨の中でのレース決行を支持した事でした。ラウダは反対していたのでなおさらです。その後、これを悔やむハント、「君のレースを観ていて闘志が湧いた」と言い復帰するラウダ、心に残るシーンでした。そして心のない質問をラウダに投げかけた記者をボコボコにするハント、カッコ良かったです。
今期最後の富士スピードウェイ、それも雨のレースに彼らはどうなるのか・・レースに人生をかける男達、感動しかありませんでした。