宇宙空間の表現が素晴らしかったです。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年7月30日 14時02分
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総合評価:
5.0
スペースシャトルや宇宙ステーション等を主な舞台として、現在も大きな問題となっている「宇宙ゴミ」にも焦点を当てているのが気に入っています。
宇宙空間で作業をするその臨場感が素晴らしく、また無重力空間でトラブルが起こると抵抗が無い分、回り出すと延々と回り続け、進み出すと延々と進んで行ってしまう恐怖を実感させてくれました。
前半では、ベテラン宇宙飛行士・マットがいつも落ち着いた声で的確な指示を出していくのが、安心感が出ていて良かったです。マットが好んでかけていたカントリー風の音楽が、無機質な宇宙の中でほっとさせてくれる材料となっていたのも好印象でした。
その後、様々な危機を乗り越えたものの、結局女性で一人っきりになってしまったライアン博士ですが、船外から突然ダメだと思っていたマットが現れるシーンは良く出来ていて、彼女の夢だとは分かっているけれど、つい「戻て来てくれた!」と嬉しくなってしまいました。
その後、地球に帰るまでの彼女の孤軍奮闘していくシーンは緊迫感がありドキドキしました。彼女の後半の行動には、とても勇気を貰いました。