ゼロ・グラビティ
地表から600キロメートルも離れた宇宙で、ミッションを遂行していたメディカルエンジニアのライアン・ストーン博士(サンドラ・ブロック)とベテラン宇宙飛行士マット・コワルスキー(ジョージ・クルーニー)。すると、スペースシャトルが大破するという想定外の事故が発生し、二人は一本のロープでつながれたまま漆黒の無重力空間へと放り出される。地球に戻る交通手段であったスペースシャトルを失い、残された酸素も2時間分しかない絶望的な状況で、彼らは懸命に生還する方法を探っていく。
このレビューにはネタバレが含まれています
監督は後に「ROMA/ローマ」でアカデミー賞監督賞を受賞する事となる巨匠アルフォンソ・キュアロン。 サンドラ・ブロック演じるライアン・ストーン博士は宇宙船外での修理作業中に宇宙ゴミに遭遇し、宇宙空間へ放り出されてしまいます。彼女は同僚のマットと共に、地球へと生還すべく、国際宇宙ステーションを目指します。 作品の殆どが宇宙空間でのシーンで占められており、地球上のシーンは全くと言っていいほどありません。そして、宇宙空間の演出がこれまた凄い!冒頭での補修作業のシーンから、これはもう凄いです。無重力なので人や物が上下左右にグルグルと動き、それは観ているだけで楽しく感じられてきます。また宇宙空間の為基本的には無音で、キャラクター達の台詞や物体同士の衝突音以外は緊迫したシーンでも静まり返っていたりします。またそれだけに時折掛かる音楽が効果的に使われていて、地球への郷愁を駆り立てます。 私は観ていて、宇宙の恐ろしさと地球の素晴らしさを改めて感じてしまいました。 それでも宇宙、一度は行ってみたいな・・・。
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