ちょっぴり怖くてファンタジー
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年12月28日 21時29分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
何がいいって、ポール・ダノとゾーイ・カザンが可愛いくて微笑ましい。
2人は実際にもパートナーだし、本作ではゾーイが脚本を手掛け、2人ともに製作総指揮を務める多才っぷり。
インテリアやファッションもおしゃれで、主人公は男の子ですが、女子受けしそうな作品です。
ゾーイ演じるルビー・スパークスは、ポール演じる小説家カルヴィンの想像の産物というファンタジックな設定ですが、ちゃんと周囲の人とも接し、普通に存在していて、リアルなカップルとして物語が進んでいきます。でもカルヴィンは自分の好きなようにルビーを書き換えることができるので、その辺のちぐはぐさが膨らんでいき、次第にすれ違っていく様には胸が痛みます。そして書き換えられるルビーを見事に演じ分けるゾーイが凄い。
もちろんショボいポール・ダノもいい味。そしてアントニオ・バンデラスもいる!
ストーリーとしてここまで風呂敷広げてどうまとめるかと思って見ていましたが、奇をてらい過ぎることなく、個人的には好きな結末でした。