実際のカップル+ラブコメ✕ファンタジー=秀作
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月12日 11時32分
役立ち度:0人
総合評価:
5.0
ポール・ダノとゾーイ・カザン。
プライベートでパートナーの2人が共演してる時点で、ポイント高い。
しかも、ポール・ダノ演じるカルヴィンが、若い頃ブレイクしてスランプが続く小説家という役どころも見逃せない。情けなさ全開で、ビクビクしながら生活しているのが似合っている。
カウンセリングをしていく中で、見るのも嫌だったタイプライターを前に無我夢中で打ちまくるカルヴィン。
自分の理想の女の子を主人公に小説を書き始めて、生活が彼女一色。
繊細なカルヴィンが、唯一心許せる人間が兄ハリー。
充実した生活を送っていたカルヴィンの家の中に現れたのが、小説の主人公ルビー・スパークス。
うろたえるカルヴィンだけに見えていると
思いきや、外に出ると他の人にも見えていて、カルヴィンの彼女になっている。
あのポール・ダノ特有の高い声で悲鳴を上げるシーンは、ああポール・ダノだ、と妙な安心感があった。
兄ハリーを呼び寄せて、事情を説明。
しかも、カルヴィンがタイプに「ルビーはフランス語が話せる」と打つと、フランス語を話し出すという、ルビーはカルヴィンの意図するままに動くという、なんともファンタジーなラブストーリー。
前半のキャッキャ言っていたのは、どこへやら。カルヴィンのわがままが、ルビーを苦しめ始める。
そこから、ラストまでの展開は、ただのラブコメ映画では終わらないストーリーになっている。
嫉妬してしまう人に観て欲しいかも?