キャラクターや音楽を楽しむ映画
2021年8月26日 15時21分
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総合評価:
3.0
ストーリーとしては、平凡なファンタジーものかなという印象です。そもそも本作は『耳をすませば』のスピンオフで、そのヒロイン・月島雫が書いた小説という設定になっています。そのため、何かメッセージ性の強い作品というわけではなく、純粋に登場人物のキャラクター性を楽しむ作品だと言えます。
キャラクターといえば、ヒロインの吉岡ハルですが、おっちょこちょいで可愛らしい女子高生です。最初は猫の国に行きたくないということでストーリーは展開していくのですが、行ったら行ったで楽しんでいるし、猫の世界も悪くないんじゃないかと、かなり軸がぶれているヒロインではあったのですが、その点も逆に愛らしいと感じます。
あとは何と言ってもバロンの存在です。紳士的な振る舞いと言葉遣いで、男性が観ても憧れる存在です。この映画は、バロンがいかにかっこいいかを伝える映画と言っても過言ではないでしょう。それくらい彼には魅力があります。
音楽も非常に素敵です。『猫の恩返し』といえば、つじあやの「風になる」ですね。つい口ずさんでしまうメロディーで、今聞いても楽しい気持ちになります!