マネー・ショート 華麗なる大逆転
2005年のアメリカ。金融トレーダーのマイケル(クリスチャン・ベイル)は、サブプライムローンの危機を指摘するもウォール街では一笑を買ってしまい、「クレジット・デフォルト・スワップ」という金融取引で出し抜いてやろうと考える。同じころ、銀行家ジャレド(ライアン・ゴズリング)がマイケルの戦略を知り、ヘッジファンドマネージャーのマーク(スティーヴ・カレル)、伝説の銀行家ベン(ブラッド・ピット)らを巻き込み……。
このレビューにはネタバレが含まれています
2007年頃のアメリカから始まったサブプライムローン問題。 いわゆるリーマンショック。 誰も予知できなかったこの世界的金融危機を事前に予知し行動した4人の男達が主役の映画です。 4人で力を合わせて金融危機に乗じて、がっぽがっぽ儲けたよ! めでたし、めでたし。 というありきたりなストーリーでは無く、4人がそれぞれ違うきっかけから将来の金融危機を察知し、違う目的をもって行動するところがこの映画の面白いところです。 一つのテーマで四つのストーリーが同時進行していくので難解なテーマにも関わらず飽きることはありません。 ただ、映画に出てくる用語が一般的に少し聞きなれない難しいものなので、普段から金融、経済に触れることが無い人にとっては、とっつきにくい作品ではあります。 作中でなんとか解りやすく伝えようと努力するシーンが多々でてきますが、少々難解かもしれません。 とはいえ、サブプライムローン問題について映像で学べる貴重な映画であることは間違いありません。 結局何が原因で世界中の景気が悪くなり、失業者が世界中に溢れてしまうことになったのか。 それを知ることでこの複雑な世の中で身を守り成功するチャンスが生まれるかもしれませんね。
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