ゴシックロマン好きな方にお勧め
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月30日 19時03分
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総合評価:
3.0
舞台は19世紀イギリス、荒涼としたイングランド、そびえ立つ古城、夜はロウソク、城の中に誰か潜んでいるらしい、木々のざわめきの中から「ジェーン・・」という声が聞こえる・・(ここは幻聴です)。
原作はシャーロット・ブロンテ。もともとお嬢様だったジェーン・エアが、両親が亡くなった後、叔母にいじめられたり、過酷な寄宿舎に預けられたりした後、知性を武器に家庭教師として自立し、お屋敷の主人と結ばれるまで、というあらすじだけ見ると、ジェーン・オースティンっぽい、女子に夢を与えてくれるシンデレラストーリーのように見えますが、ブロンテはちょっと違っています。そんなにゆめゆめしくはない。むしろラストは、男女の立場が逆転しています。
見どころはゴシックなお城の調度品や、手のこんだ編み込みヘア、芸術的なレースの衣装等の美しさです。難点としては、ジェーン・エアとロチェスター(お屋敷の主人)が惹かれあうのがあっという間で、いつのまに?と見ていてびっくり。
イメージワード
- ・不気味
- ・知的
- ・勇敢
- ・切ない
- ・ロマンチック
- ・ゴージャス