優しい雰囲気の作品でした。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年9月17日 14時03分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
日常で心が疲れた時に観たい映画です。
本が大好きな雫の中学生らしい初々しさと、がむしゃらに自分の夢を探そうとする所など、自分の中学時代との違いを色々と思い出しながら観れたのが良かったです。
そんな雫に対して、先にバイオリン職人になりたいというハッキリとした目標を持ち行動していく聖司に対して、とても焦りを感じ力不足を実感しつつ少し混乱する雫の様子が丁寧に描かれていて、共感と共に優しく応援する気持ちで見れたのも良かった点です。
その中で、「地球屋」の店主であり聖司の祖父の存在が、聖司にも雫にも良い影響を与えているのも気に入っています。また、身近にこんな風に何でも優しく包み込んでくれる人がいるって幸せだなぁと、2人が羨ましくもありました。
最後の雫と聖司が街を見下ろす高台にたたずむシーンですが、朝日が昇って来る所が本当に美しく描かれていて、ため息が出る程でした。2人の新しい未来を照らし出している感じがして、素晴らしいエンディングでした。