面白いのですがオチが……
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月30日 13時00分
役立ち度:0人
総合評価:
3.0
心霊番組を制作するスタッフを描いたモキュメタリー作品です。
スタッフたちはそういったものは全く信じていません。
ヤラセの霊能力者を招いたり、番組を盛り上げるための方法を考えています。
舞台は精神科病院の廃墟。
その中で怪異が起きる……という、定番と言えば定番な流れ。
この手の作品はたくさんあるので、いかに恐怖演出をするかがカギになってきます。
そういった意味では割と凝っているところもあります。
玄関から外に出たはずが病院の中にいる。
そろそろ朝のはずなのに、夜のまま。
そういった閉塞感と怪奇現象を織り交ぜて描いています。
スタッフがひとりずつ消えていく中、ひとり残る主人公が迎えた運命は……。
オチとしては面白いのですが、作品としてはかなり疑問が残ります。
結論から言うと、生還者0の番組。
しかし、その映像を誰が入手したのか。
病院内のあらゆるところに設置したカメラの映像はどうやったのか。
その辺りの説明が全くなく、モキュメンタリーにしたことが裏目に出ている感じです。
モキュメンタリーで描かずにおくか、インターネット配信だったという設定にするかしたほうが良かったように思います。
全体的な流れはいいだけに少し残念です。