ザ・インタープリター
国連で通訳として働くシルビア(ニコール・キッドマン)は、謎の人物たちのグー語の会話から、ある人物の暗殺計画を偶然立ち聞きしてしまう。彼女の周りに怪しい人物が暗躍し、シークレット・サービスのトビン(ショーン・ペン)が彼女を守る任務につくが……。
このレビューにはネタバレが含まれています
乱暴な言い方だが一言で言ってしまえばシルヴィア(ニコール・キッドマン)とケラー(ショーン・ペン)との掛け合いがこの映画の最大の魅力なのではないでしょうか。 ベテランの二人が演じるこの難しい役どころを見事に演じている。その魅力に引き込まれていく作品だと感じます。特にキッドマンの聡明な美しさは一見の価値ありです。 物語の内容は割と複雑です。というか日本の文化として馴染みが無いから話がよくわからない部分があるのかもしれません。確かに面白いんだけど、クー語でヒソヒソと語られる暗殺情報とかその信憑性も不明確なのにいきなりシークレットサービスが送り込まれるとか、そもそものシステムが難解でした。 ケラー夫妻の関係性もどことなく中途半端でショーン・ペンに感情移入するまでには至りませんでした。しかしキッドマンの最後の最後まで何かに怯えるようなアンニュイな表情や、最後にみせる安堵感の演技は素晴らしいです。 よく注意してみないとわからないけど上官役にシドニーポラック監督自身が登場しています。しかも結構喋ってます。しかし今作が監督自身の遺作になってしまったのはかえすがえすも残念でなりません。
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