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「ひとりの青年の再生の物語」 ボブという名の猫 幸せのハイタッチ ぱぴこさんの映画レビュー

ボブという名の猫 幸せのハイタッチ A Street Cat Named Bob

ひとりの青年の再生の物語

このレビューにはネタバレが含まれています

2021年7月20日 20時54分 役立ち度:0人
総合評価: 4.0
実話のほうを先に知っていました。
寄り添うふたりの姿に微笑ましいものを感じたのを覚えています。
主人公・ジェイムズはヘロイン中毒の治療中でありホームレス。
そんな彼の稼ぎはギターで歌うことでした。
野良猫のボブと出会ったことで運命が大きく変わっていきます。
本作を観ていて最も感心したのが、猫の演技が素晴らしい点。
もちろんストーリーに沿うように誘導しているのでしょうが、物語に違和感なく存在しています。
人というのはひとりでは生きていくのは難しいです。
誰かとのつながりがあってこそ生きていけるもの。
しかし、ジェイムズにはそれがなかった。
ボブという光が彼を「セカンドチャンス」に繋げてくれたのでしょう。
人生を大きく回り道していた彼ですが、実は周りの人物もそれぞれ迷いがあったことも描かれています。
誰もが迷い、時には息詰まることがあります。
もしかしたら迷っていることにすら気づかないかもしれません。
迷いに気づけたこと、そしてそこから脱するための誰かの(人であったり猫であったり)手が存在することにも気付けるときこそ人生は輝くのだろうと感じました。
エンドロールではジェイムズのその後、実在の彼の姿も出てきます。
とても素敵な作品でした。
詳細評価
  • 物語
  • 配役
  • 映像
  • 演出
  • 音楽
イメージワード
  • ・泣ける
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