子役がいい感じですが、後味は悪いです。
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月6日 15時36分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
とある夫妻。妻が出産するのですが、そのシーンに不穏な光景が挿入されます。
よく見ていると気が付くと思うのでいきなりネタバレ。
生れてきた子どもは、あるシリアルキラーの生まれ変わりなんですよね。
彼は警官によって銃で射殺されるのですが、その血痕と生まれてきた赤ちゃんの血の跡が同じ位置なので、すぐ分かると思います。
マイルズと名付けられたその男の子は成長するにつれて、普通の子どもと比べて知能が高いことに両親は気づきます。
天才肌っぽい子どもを見て喜んでいる姿は、後にやばいことになりそうなことを予測している視聴者としては痛々しい……。
そりゃあ、子どもが将来有望そうなら親としてはその子の未来に思いをはせるだろうし、その為になんらかの援助をしたくなるよー。
マイルズは少しずつ粗暴な一面を見せるようになり、やがて真実、つまり生まれ変わりであることを両親は知ります。
そして、なぜ生まれ変わってきたのか。
「やり残したことがあるから」。
自身が射殺される原因になった、連続殺人から逃れることができた女性が書いた手記。
その女性への復讐のためだったんですよね。
マイルズにそんなことをさせたくないと母親自身がその女性を殺そうとするシーンは、間違った形ではあるけれど親心なんだろうな、と思いました。
しかし物語は違う方向へ。少し後味の悪い映画です。
マイルズはその後、どんな風に成長していくのだろうと少し怖くなりました。
後味は悪いですが、全体的によくできていて面白い作品です。
マイルズ役の子の演技がよかったです。