死の谷間
全てが死の灰に覆われた世界で、自分をただ1人の生存者だと思っているアン(マーゴット・ロビー)は、唯一放射能汚染を免れた小さな谷“第二のエデン”で愛犬と暮らしていた。ある日、彼女は珍しい車両と、防護服を身につけた黒人男性ジョン(キウェテル・イジョフォー)を見つける。彼は汚染された滝の水を浴びて体に変調を来すが、アンのおかげで助かる。
核戦争後。誰もいなくなった街でひとりで暮らしていたアンと、その後に現れた人物たちの物語です。 アンは父親の影響を受け、大変信仰深い人物。 その信仰が彼女を「ひとりぼっちであること」から救い出していたのでしょう。 舞台は奇跡的に放射線汚染から逃れた谷間の街。 しかし、アン以外の人物は生き残った人を探しに行ったきり帰ってこなかったようです。 舞台設定として「ひとりきりの楽園」を描くには必要だったのかもしれませんが、アンだけが残っていたという設定は少し無理があるように感じました。 ここをもう少し深く描いていれば、よりよい作品になったかと思います。 しかし、全体的にストーリーはいいです。 「谷間」という奇跡的な楽園に暮らしていたアン。 そこにジョンという人物が現れます。 彼は放射能汚染された池で水浴びをし、体調を崩すのですが、アンの看病によって助かりました。 この時のアンが祈る姿が痛々しいです。 ようやく現れた「会話のできる相手」。 それを失うことはとても悲しいものですよね。 ジョンは科学者で、その才能で、これまでアンが困っていた面を助けていきます。 一方、アンは恐らく人に対する飢えからか、彼を誘惑しようともします。 ジョンはある程度の一線を越えるのを拒否するのですが、そこにも彼なりの考えがあり、両者の気持ちがそれぞれ理にかなっていて、いいシーンでした。 作中でジョンがアンの持っていた「アダム」という本を手にするシーンがあります。 恐らくこれはかなり重要なシーン。 谷間という「楽園」に住んでいたアン。彼女はさしずめイヴでしょうか。 ジョンはアダムのようなものかもしれません。 そして現れた三人目。物語はここから大きく動きます。 その人物はリンゴかヘビかどちらかなのでしょうね。 物語の終わりは多くの人が予想できるものになっています。 「楽園」からでることのできないアダムとイブが、その後どうなったかと切なくなるお話でした。
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