副機長の奮闘が切ない
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年9月1日 23時09分
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総合評価:
4.0
いわゆる航空パニックものです。
ベルリンから飛び立った飛行機がハイジャック。機長は殺害され、副機長の苦闘を描いた作品です。
9.11以降、ハイジャックに対しては特に注意が払われるようになり、コックピットのドアは何があっても、脅迫されても開けない、というのが現在のルールであることを知っておくと副機長の行動が分かるかと思います。
キャビンアテンダントがコックピットに食事を運ぶ瞬間を狙われて、襲撃されるのが怖かったです。
武器が空港内で買ったと思われる酒瓶のガラス片というのも「起こりうる」というリアリティが出ていていいです。
ただ、映画としてはそのような状況だとほぼコックピット内だけでの様子を描かれているので、もうちょっとシーンの切り替えが欲しかったなと思いました。
先に書いた通り「扉は絶対に開けない」のがルールなので、人質のひとりは殺害されてしまい、副機長の恋人(内縁の妻に近い)も殺されてしまいます。
その中を奮闘する姿が頼もしくも切なかったです。