絶対に日常で関わりたくない人たち
このレビューにはネタバレが含まれています
2020年7月22日 12時03分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
あまり内容を知らずに、熱帯魚が好きという理由もあって観てしまいましたが、この映画が実話を元にした話だと知って、とても恐ろしく思いました。グロやバイオレンスが苦手な人にはお勧めできません。主人公の社本とその家族は、娘が万引きをしたことがきっかけで大型熱帯魚店の経営者、村田と知り合ってしまいます。話術が巧みでやり手な村田にどんどん誘導され、社本は殺人にも加担してしまい、後には引けない状況になってしまいます。娘を従業員として人質に取られ、妻も寝取られ、遺体の処理もさせられ、どんどん追い詰められていきますが、後半は逆に社本が村田に復讐して殺してしまうことからストーリーが逆転しますが、もっと救いようのない展開に。村田のような男は知り合ったが最後、殺されるか人生や家族を失うかしかなく、絶対に知り合いたくない類の人種だと思いました。また、殺した遺体を村田の実家の風呂場で解体し、似たり焼いたりした部位を川に流したり灰を撒いて「透明にする」シーンが何度も出てきて、偽物とはわかっていてもリアルすぎて吐きそうになりました。園子温の監督作品らしい映画でした。