ステキな金縛り
失敗が続いて後がない弁護士のエミ(深津絵里)は、ある殺人事件を担当することになる。被告人は犯行が行われたときに自分は金縛りにあっていたので、完ぺきなアリバイがあると自らの身の潔白を主張。エミはそのアリバイを実証するため、被告人の上に一晩中のしかかっていた幽霊の落ち武者、六兵衛(西田敏行)を証人として法廷に召喚させるが……。
このレビューにはネタバレが含まれています
深津絵里はこういうコメディものがいいですね。西田敏之が演じる落武者との掛け合いは最高です。幽霊がどうしても必要になるという設定はハマれば面白くなりそうですが、三谷幸喜は見事に素晴らしい作品にしてくれました。絶対に幽霊が存在しないと困る弁護士、そんなものは信じられるかというある意味で正論を言う検事、騒動がいろいろありながら冷静に判断していく裁判官の対比もいい感じです。裁判官は、ある意味で楽しんじゃってますから。深津絵里は年齢を経てもなぜあんな純粋な子供のような演技もできるのかな、と思うぐらい透明感があっていいです。幽霊は純粋無垢な子供のような心を持っていないと、見えなさそうな気がするから。きちんとした脚本で作られているため幽霊が証人でもおかしくないし、見える人と見えない人がなぜいるのかなども無理なく納得できるつくりがいいです。現実世界だけの話ではなくて霊界の話も自然に溶け込んでいてどちらの世界も問題が出てくるのですが、それがストーリーを面白くしてくれているのです。個人的には中井貴一が、幽霊の存在を信じなければいけなくなった出来事ですね。このシーンは大好きです。
三流弁護士のエミを演じるのが深津絵里さんで、この作品での瑞々しくも可愛らしい演技が、私の中では彼女の沢山の作品の中でも一番好きなキャラクターとなっています。 そのエミが弁護をするのが、妻の殺害の容疑をかけられた男性で、その時には金縛りにあっていたというアリバイをどう立証していくかがストーリーの中心となっているのですが、被告人に一晩中乗っていた落ち武者・更科六兵衛の幽霊にどうやって法廷で証言させるのかが肝となっています。 そもそもエミがどうして幽霊が見えるのか、また見える人と見えない人との違いは何かという事も含めて、そのストーリーの構成がしっかりしているので、余り違和感なく入り込め、沢山散りばめられたコメディ部分を楽しんだり、もちろんしんみりする部分もありで、気を張らず気楽に三谷劇場を楽しめました。 今の現実世界の事件に関わった人間たちとの謎解きに加え、霊界の者たちとも結びついた展開と、俳優陣たちの演技力に惹きつけられました。
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