悪魔のような女(1955年、フランス)
このレビューにはネタバレが含まれています
2023年9月28日 00時21分
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総合評価:
5.0
この映画は、恐怖を煽る映画シーンが、理論的に配列されている傑作です。
配列順序は、以下の通りです。
タイブライターのタイピングの音が部屋から、しかし、誰もいない。
上流階級の男は、義眼で、寄宿舎学校の女教師を怖がらせてから、その義眼をゆっくり外します。
女教師は、何度も悲鳴をあげながら、ゆっくり後ずさりで逃げて(←悪魔のような女だから?😊)、追い詰められると、
首の骨を折って自殺します。
その女は、間違いなくその寄宿舎学校の女教師ですが、毎年撮影する写真から消えてしまっているので、関係者全員、震え上がります…。
数日後、何かあったの、と、男の子がたずねますが、寄宿舎学校の人たちは、何も言いません。
そして、この映画は、終わります。
これは、サスペンス映画では無く、斬新な映画技術の恐怖映画。
それで、
ヒッチコックは、サスペンス映画の監督なので、妬んだということでした。