リアルな独ソ戦を描いた映画
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月12日 11時44分
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総合評価:
5.0
旧ソ連の現在のベラルーシでの、ナチスドイツの特別行動部隊の行動を中心に描いた映画です。主人公の少年は、森にいる所属部隊からはぐれたソ連兵や民間人からなるパルチザンに加わりますが、その少年が特別行動部隊の蛮行を目撃することになります。
よくある戦争映画ではなく、あくまで戦争中の残虐行為について描いた映画になっています。そのため米国などの戦争映画に慣れた人にはショックが大きそうな映画になっています。
「炎628」の628とは、ドイツ軍に焼かれたベラルーシの村の数とのことです。
多くの映画監督、評論家が戦争映画のベストとして挙げている映画です。
様々なシーンが解説無しに示されますので、かえってリアルになっています。現在のような興行収入を予測しながら映画を作る時代では作れない映画だと思います。
戦時下における勇気や戦争への疑問を描いた映画ではなく、あくまで戦時下に実際に在った行為を描いている映画です。
残虐行為を描いた映画ですが、映像は独特の美しさがありました。