ランティモス作品で一番好き
このレビューにはネタバレが含まれています
2026年3月2日 22時41分
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総合評価:
5.0
月並みな言い方だが、面白かった!
今や巨匠となったヨルゴス・ランティモス監督の作品は「ロブスター」から見始めたが、今回の「ブゴニア」が一番好きかも。(「哀れなるものたち」も好きだけど)
陰謀論や陰謀論者を題材にした映画は数あれど、本作もちゃんとランティモスらしくシニカルなユーモアたっぷりの作品だった。
映画の大部分で登場するのは誘拐された女性CEOと誘拐犯2人組のほぼ3人(保安官入れると4人)だけで、内容もほぼその3人のやりとりだけ。
なのに三者三様のキャラクター性もあって、この3人の駆け引きが抜群に面白く、この先どうなるんだ!?と、ずっと興味が続く。
なんと言っても、誘拐犯であるテディとドンの従兄弟コンビが最高に良い。
狂信的なテディのヤバさを演じたジェシー・プレモンスは見事!
泣きながらの自転車ダッシュとか、もうたまらん!!
ドンは真逆で、ひたすらカワイイ。
演じたエイダン・デルビスは実際に自閉スペクトラム症とのこと。
本作が映画デビューって…すごい!
ただ…ドンの最後、悲しすぎる!!
製薬会社の女性CEOを演じたエマ・ストーンは、ランティモス作品に4作連続の出演。
今回は坊主頭で奮闘。
勝気な性格やビジネス的な交渉術など、さすがの演技。
ところどころ見せる経営者特有のヤダみ感も良かった。
え!?
そっちにいっちゃうんかい!!…という結末だが、これはこれでアリかなと。
結局、人間はずっと愚かなままですから…。
ただ、ミツバチがいなくなるのにも何かしらの理由があるように、テディが狂信的な陰謀論者になってしまったのにもちゃんと原因があって、なるほどなと思わされた。
テディの生い立ちを想像すると胸が締めつけられる…。
元ネタの韓国のカルト映画「地球を守れ!」も見てみたいが、今現在どこにも配信なし…。
先にこっち見てたら「ブゴニア」の評価も変わっていたかもしれない…。