映画ポップコーンの評価
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姉の同窓会の招待状が来たので、姉が亡くなったことを知らせに行ったことがきっかけで、姉のことを好きだった相手に手紙を出すと、その相手からの手紙が姉の娘に届くという話です。 現在と過去を行き来するという構成は、岩井監督がよく使う手法ですが、今回も物語の扱う期間が長くても、観ていて解りやすく出来ていました。やり取りをする手段がメールやLINE、SNSなどの短文のモノではなく、長文で筆跡から相手の人柄や状況なども伝わる紙の手紙だからこそ上手く行ったのだと思います。伝える形式や媒体の意義が解る映画になっています。自分もメールばかりではなく紙の手紙も書いてみようと思わせる映画でした。 福山雅治さんは地味な小説家を演じていましたが、うまい具合のくたびれ方で演じていました。終盤に出てくる豊川悦司さんがいい味を出していました。そこがこれまでの作品との大きな違いだと思います。いつも映像の美しさが際立っている岩井監督の作品ですが、本作は物語の舞台が夏の宮城県で、景色や登場人物がとても奇麗に映像化されていました。
このレビューにはネタバレが含まれています
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