ないものねだり
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年2月23日 02時30分
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総合評価:
5.0
ゲラゲラ笑えるという訳ではないのですが、クスクスが映画中に散りばめられた作品です。
雨のパリが大好きという主人公のオーウェンウィルソン、かなり愛らしかったです。
自分が本当に望んでいることとは違った仕事でそれなりに稼いでるし、それを周りも応援している。だけど、自分のやりたいことを周りに理解してもらえない。主人公の婚約者も悪い人ではないのですが、夢みがちな主人公を小馬鹿にします。タチが悪いのが、お友達だといううんちくだらけの大学教授の友人。ウディアレンの作品は「いるいるこういう奴」という人間の表現が秀逸です。ピカソの絵で主人公が反論したシーンは痛快でしたね。
この作品はファンタジーなことが起きても、それが現実であったか否かはっきりさせずに、気持ちよくあやふやにしてくれました。ファンタジーな部分はすごく素敵でしたよ。トムヒドルストンはかっこいいし、エイドリアンブロディははまり役だし。マリオンコティヤール、あの時代の衣装が本当に似合っていました。
マリオンコティヤールが選んだ道、オーウェンウィルソンが選んだ道、どちらが正しいとは言い切れませんが、最後にレアセドゥといい未来が築けたらいいね、と明るい気持ちにさせてくれるラストでした。自分が感じる幸せを偽ってもいいことないよって教えてくれた作品です。
言わずもがなウディアレン作品、音楽最高です!
イメージワード
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