結局一番怖いのは
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年1月19日 11時56分
役立ち度:0人
総合評価:
4.0
Jホラーが大の苦手な私でも楽しめたので、Jホラーだからと見るのを躊躇している人にもおすすめ。「来る」何かの正体は最後まではっきりと明かされないし、「来る」ときには必ず登場人物が「来るよ」「来ます」と言ってくれるので、ある程度心の準備ができる。
結局この映画で一番怖いのはお化けではなく人間だなと思ってしまう。恋人の実家で息子の結婚相手として値踏みされるヒロイン、酒の席で横行するセクハラ、子育てに全く参加しないくせに子育てブログの更新にいそしみイクメンを気取る父親、ワンオペ育児に理解のない職場…
特になんとなく真面目で良い人そうなイメージのある妻夫木聡が、外面だけはいい自称イクメンパパにぴったりだった。
映画では、なぜ邪悪なものが田原家に来てしまったのかは説明されないが、原作では秀樹の祖母が暴力的にふるまう自分の夫に耐えかね、夫を呪うために呼んでしまったものとなっている。映画でも同じ設定なのかはわからないが…
終盤の「除霊版アベンジャーズ」シーンは特に見どころ。各地から集まった除霊のスペシャリストが、各々お経を唱えたり祈ったり踊ったりする場面は圧巻。霊能者アッセンブル。