渋いロシア映画です。
このレビューにはネタバレが含まれています
2021年5月24日 13時32分
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総合評価:
3.0
ソ連映画やロシア映画でT-34を扱った映画は多いですが、こちらはKV-1を扱った映画です。映画の紹介では戦う相手はタイガー戦車とありますが、実際に出てくるのはシュルツェンを付けた4号戦車の長砲身型です。主人公の戦車兵は男性で、KV-1を整備する整備兵がその奥さんの女性という設定になっています。第二次大戦中、ソ連軍に女性の戦車兵は多くいたとのことは何かと多くの書籍で紹介されていますが、整備兵にも女性は多かったのでしょうか。映画の中では戦場で撃破されたり故障して置き去りにされた車両から部品を回収して修理していますが、実際にありそうな話だと思いました。雑に大量生産されたソ連製の戦車なら、パーツの品質のばらつきなどは多くあり、扱いも難しかったのでしょう。そのため整備兵の経験や技能が大きく影響したのかもしれません。KV-1は当時としては重装甲だったので、当時のドイツ軍の戦車に搭載されていた50ミリ砲や、短砲身の75ミリ砲では、なかなか撃破できなかったとのことです。