「今年のナンバー１」グランド・ジャーニー miinaさんの映画レビュー

グランド・ジャーニー Spread Your Wings

今年のナンバー１

このレビューにはネタバレが含まれています

miina

2020年7月31日 21時12分役立ち度：0人

総合評価： 5.0

グランドジャーニーを見てきました。
今年一番の映画ではないかと思います。実話に元づく、フィクションです。
まず、映像と音楽が合っていて映像が美しすぎて感動して涙が流れます。
ノルウェーからフランスまでの雁にとって負担が少ない経路を人間が実際に軽量飛行機に乗って実際に一緒に飛び、雁に教えますが、その教える景色と風景がとても美しい。
雁が人間の側で飛んで、空を飛んでいるかのような映像がとてもよい。
気象学者の父を持つ息子トマは、離婚した母親と暮らしているが、夏休みに元父のところで過ごすように言われる。
トマは、ゲーム好きの現代っ子。Wifiのない生活なんて考えられない都会っ子。帰りたい毎日の中、絶滅危惧種の雁の卵を育てていたち父の雁の卵が孵化する瞬間に出会い、雁の親になってしまった。
生まれて初めてみたものを親と思う雁。トマは生き物に頼りにされる嬉しさを知ってしまったんですね。
朝寝坊をしていたのに、朝起きるようになり、ハンターから逃げる事を皆で教えたり。
バタバタと雁に巣作りをして渡る経路を教える為の国の許可や、夫婦の不仲の修復などがありますが、国の反対を押し切り、雁に渡る経路を教えるトマが、逞しく頼れる存在になり、メディアや出会う人に助けてもらいながら成長していく様が、感動の涙涙。自然に応援したくなります。
また、映像が綺麗ですが、天候が嵐になる所以外は、CGを使っていない時いうこと。
実際に、雁に渡り方を教えて超軽量飛行機を使い鳥達に安全なルートを教えたクリスチャン・ムレクが脚本に参加しています。
最近の映画のような、胸糞悪い系から、ショックを与えられる刺激のあるものとは真逆。
トマを親と信じて、一生懸命に渡る雁が本当に健気で可愛いんですね。
癒しでしかない。外敵に襲われたり、嵐にあったり。
周りの大人も温かい人ばかりで状況がよくなっていくんですね。
皆、明るい頑張っているニュースを聞くと自然と応援したくなるのでしょう。
結構前に、雁に渡り方を教えるニュースはテレビで見かけたかもしれないと思い出しました。何で見たんだろう。
日本語吹き替え版はないけれど、子供と親で夏休みに見るのもおすすめの、とてもいい映画です。
映像も綺麗なので、映画館でぜひ見て見てください